日本は地震など自然災害が多いため、非常用発電機の需要が年々高まっています。また、BCP対策として非常用発電機を導入する企業も増えています。
非常用発電機は地震などの災害や停電など不測の事態が起こった際、重要な機器です。
非常用電源のメンテナンスや、メリット/デメリットを解説します。
非常用発電機のメンテナンスの重要性
非常用発電機は、電力供給が途絶えた際に急遽使用される設備ですが、その為には常に稼働可能な状態であることが極めて重要です。そのためには定期的なメンテナンスが不可欠となります。
継続稼働できる能力
非常用発電機を放っておくと使うべきタイミングで使えない状態に陥る可能性があります。災害時に確実に稼働するようにするためにメンテナンスが重要です。
燃料効率の改善
適切なメンテナンスにより非常用発電機の効率を維持できます。劣化を防ぐ意味でも日頃のメンテナンスが重要です。
寿命
定期的な点検や部品の交換は、非常用発電機の耐用年数を延ばします。
安全性
点検を怠ると発電機からの漏電や火災が起こる可能性があります。安全性の観点でもメンテナンスが重要です。
非常用電源のメンテナンスをしないリスク
使用頻度が低いからと言ってメンテナンスを怠ると「使いたいときに使えない」といった問題が発生します。メンテナンスを怠った場合のリスクについて紹介します。
非稼働リスク
最も致命的なのは、非常用発電機が必要な時に動かない可能性があることです。
効率低下
メンテナンスを怠ると、燃費が悪くなる、発電量が下がるなど、効率が低下します。
早期故障で発生を防げた経費がかかる
部品の摩耗や故障が早まり、修理や交換に多額の費用がかかる可能性があります。
安全ハザード
電気系統の不具合、燃料漏れ、過熱など、安全上のリスクが高まります。
法的義務
一部の地域や産業では、非常用発電機のメンテナンスが法的に義務付けられています。メンテナンスを怠ると、罰則が科される場合もあります。
設備点検とメンテナンスの違い
年に1回程度定期点検をされている方もいらっしゃると思いますが、設備点検は実はメンテナンスとは別物です。
点検では試運転、バッテリー残量などの確認がメインで、部品のメンテナンスは対象とならない場合があります。
エンジン系の部品やゴム製の部品は時間とともに経年劣化するため、非常用発電機の想定した効果を得られない場合があります。ずっと車庫に眠っている車の燃費が悪いのと同じイメージです。
特にBCP対策で導入されている企業も多いと思いますが、災害など非常時では非常用発電機を長期間稼働することが想定されます。
効果を最大限発揮するためにも、安全の為にも点検とは別でメンテナンスすることを推奨します。
まとめ
非常用発電機は使用頻度は低いものの、災害など緊急事態には長期間使用するとこが想定されます。
電源が止まってしまうと損失が発生したり、企業運営が危うくなる可能性が高いです。
損害を最小限に抑え安全に過ごすためにも、非常用発電機や電源の定期メンテナンスを見直してみましょう。