2022年には福島県沖、2024年には能登半島での地震が発生し、今後も大規模災害が発生する恐れがあります。もし災害に巻き込まれてしまったら、数日、長ければ数か月は停電の復旧に時間を要することもあります。長期停電に備えるため、BCP対策の観点で非常用電源の重要性をご紹介します。
BCP対策とは
BCPとは「Business Continuity Planning」の略語で、「事業継続計画」の意味があります。企業が大災害、感染症の大流行、サイバー攻撃、供給網の中断などの突発的な危機に直面したときに、事業の継続性を確保するための戦略的計画のことを指します。こうした緊急事態の発生を想定し、どの事業を継続させるのか、早期復旧のために何を行うべきかを事前に検討してまとめることがどの企業においても推奨されています。
BCP対策における非常用発電機
非常用発電機は自然災害や不測の事態により電気の供給が止まった際、一時的に電気を供給する装置で、燃料(ガソリン/ガスなど)を使いエンジンを動かし発電、給電をする仕組みです。
災害発生時には長期停電となる可能性があり、電源が使えなくなることにより大きな損害を受けることもあります。電力は事業継続、復旧のために非常用発電機は必要不可欠な存在です。
BCPで活用される非常用発電機を紹介
非常用発電機といっても多種多様で、発電方法や、稼働期間により用途が変わります。また価格も一般家庭用だと数万円、企業や施設の場合は数百~数千万となります。まずは発電方法の一般的な種類と特性をご紹介します。
ガソリン発電機(長期には不向き)
小型発電機で主に利用されます。
携帯可能なものが多く、汎用性が高い特徴があります。
一時的な非常時電源としてよく使用され、アウトドアや屋台などでも大活躍します。
ただし燃料の長期保管に向かないため、メンテナンスを都度する必要があります。
ディーゼル発電機
ディーゼル発電機は軽油、重油などを燃料にします。
燃費・耐久性ともに高い特徴を持つので、大量の電力を必要とする場合や長期間の使用に適しています。
ただし災害時の燃料調達が難しくなる場合があるため、日頃のメンテナンスや非常用燃料配送を依頼できる業者を探すなどのBCP対策も必要です。
プロパン(LPガス)発電機(BPC対策におすすめ)
公共施設や病院、学校などの停電対策として多く導入されています。
災害に強いLPガスが燃料で、長期保存が可能です。
停電時には自動的に起動し電気の供給開始するため、迅速な復旧が見込め、災害に強い非常用電源です。
状況別で推奨されるBPC対策の発電機とは
企業の規模、必要な電力量、燃料の入手可能性、設置スペース、環境への影響などを考慮して、最適な非常用発電機を選ぶことが重要です。
中〜大規模企業
ディーゼル発電機は大量の電力を供給できる上、耐久性も高いため、多くの企業で採用されています。燃料の調達や保管も比較的容易です。
小規模企業やオフィス
ガス発電機やプロパン発電機は、小〜中規模の電力需要に適しています。
短時間の電力補完
ガソリン発電機やバッテリー式発電機は、短時間での電力供給に適しています。
BCP対策における非常用発電機
企業運営において災害などのリスクに備えることが事業の継続に大きく繋がります。特に停電は、企業に大きな損害を与える可能性が高く、非常用発電機は必要な設備です。
まとめ
発電機は災害対策の中でも大きな役割があります。もしもの時に備え、安全な環境を整えていきませんか?